【ミルキークイーンの特徴】 誕生した理由・名前の由来・おいしさの秘密?

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ミルキークイーンの誕生

ミルキークイーンは平成元年~6年にかけて行われた農水省の「スーパーライス計画」という新種開発の一環の中で誕生したお米です。生まれは茨城県のつくば農業研究センターです。

産地は、比較的温暖な環境でも育つため、南東北地方以南で幅広く栽培されています。

一般に知られているようなお米のブランド品種は、各都道府県立の農業試験場等で、その土地の気候にあったお米をその都道府県の農業関係者が中心となって開発しますが、

ミルキークイーンは、農林水産省の音頭の元に、大学、民間企業、公立の研究所などが協力しあって、

これまでに育成された新種のお米の可能性をさらに拡大し、用途を広げようという計画(スーパーライス計画)の中で誕生しました。

ですのでミルキークイーンは、誕生過程そのものがある意味、農水省の音頭で作られたエリート米といったところでしょうか。

系統としては、ミルキークイーンは、コシヒカリの突然変異育種となります。突然変異の半もち形質のコシヒカリを集めて品種として育て上げられたお米です。

ミルキークイーンの特徴


また名前の由来は、普通のお米よりも、玄米の見た目が透明で、お米の色が乳白色に見えるところから来ています。

ミルキークイーンとコシヒカリの比較
※写真左が、やや乳白色のミルキークイーン

お米の特徴としては、元々低アミロースなお米を目指して開発されたので、アミロース含有量が低く、粘りが強く、モチモチとした触感で、冷めても硬くなり難いのが一番の特徴です。

アミロース含有量が低いほど米質は柔らかく粘りが多くなり、冷めても硬くなりにくいお米になります。

例えば、もち米は、アミロースを含んでいないためにモチモチしていますし、パサパサのお米(うるち米)は高アミロースのお米となります。

ミルキークイーンの粘り 味

ですのでミルキークイーンの様な低アミロース米は、うるち米の中でも、より「もち米」に近い品種と言えます。

そのままでも美味しい品種ですが、以上の事から一般のお米に、より良い触感や弾力が欲しい場合に、ミルキークイーンを混ぜることは大変有効です。

複数のお米の品種を混ぜ合わせるブレンド米としても大変向いている品種と言えます。

味が強く、粘りの強いお米ですので、チャーハンやカレーには向かない一方で、和食、お弁当、おにぎり等に大変相性の良いお米ですので、一度そのもちもち感を体験してみるのも良いかも知れません。

ミルキークイーンの特徴・食味評価
主な産地:
日本各地 (東北地方が栽培の北限)

名前の由来:
玄米の見た目が半透明で、お米の色が一般のうるち米より、やや乳白色に見えるところから命名。

家系図(系統図):

特徴:粘りが強く、モチモチとした触感で、冷めても硬くなり難い。

2019/20年度食味ランキング最高ランク地域:※特A > A > A´ > B > B´
検査該当なし

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